志望校選びのこと-中学受験(2012)その2

 私が中学受験したときは、親がここ受けて~っていって受験してオシマイでした。

 高校受験では(志望校に落ちて公立に行きましたので。けっこうそれがメジャーだったらしいです、当時は)、学区(または家から通えるか)と成績のクロスする学校=志望校、ちょっと下げて第2、第3志望を決めたので悩むこともありませんでした。


 今の中学受験は公立も含めて、成績と費用を度外視すれば、通える学校=対象なので、成績と費用を条件にしても何校かの選択肢がでてきます。いいと思う学校、受験可能な学校、現実的に合格可能性のある学校、とあれこれ悩ましいものでした。

絞込みはこんな感じでしました。


Ⅰ.通学について

通学時間はドアドア1時間10分くらいまで。できかぎり乗り換え回数は少なく。コーコーが乗り換え3回してますが、たまに保護者会でいくと私も疲れます。通学の荷物が重いので、コーコーよりチビっこウリはキツかろう・・・&交通費が痛いし。


Ⅱ.偏差値・学力レベル

 入ったあとのことを考えて無理をしない偏差値の学校!これです。

ちょっと高めの学校に入学し、上位層に引っ張られつつ実力を上げる、というのが理想ですが、コーコーのときに直面したわが家の現実は厳しかったのです。

コーコーは合格可能性80%を超えた偏差値で入学しました。トップ層とはいわないけど、中間層くらいにいける、授業は当然普通についていくでしょうと言う見込みが、入学後はもう大変。苦手科目はついていけず、ひっぱられて得意科目も「これは得意といえる点数・評価ではないよね」でした。

2の終わりまでほぼどん底で朝補習(小テストで基準以下が対象)は年中、赤点追試も何度かありました。教育掲示板で知った「深海魚」というのはまさにわが子という痛い状況。中2で苦手の数学を小学校高学年まで戻って総復習。そこから気を取り直したのか、中3後半からはとりあえず授業はついていける、成績は中間程度、朝補習はほぼ無しまで引きあがりました。

だから、入学できればなんとかなるのだ、とか、偏差値妥当かそれ以上の成績で入学したから楽勝という考えは捨てたようと思いました。
もちろん入学時の成績のまま好成績をキープ、あるいは激しいアップダウンもなく卒業を迎えるという生徒も相当数いるでしょう、でも私は安全サイドにたっていこうと思いました。


Ⅲ.女子校か、共学か。


 女子校か共学かは、ウリ本人はどちらでも大丈夫そうなので、限定せず相性がよい、指導方針に共感できる学校を選べばよしとしました。


Ⅳ.大学付属か?


 それほど重きをおかなかったです。大学付属でも行きたい学部がなければ他大学進学になるし、学部が多くある大学付属では、他大学進学のフォローがほぼない学校もあると聞いていたので、付属の場合は進学指導をしてくれる学校かどうかをポイントにしました。
 内部推薦資格をキープしたまま外部受験可能という学校は素敵、と思ってます。実際合格していた
1校がこのタイプで、手続き期限ギリギリまで親子で悩みました。


Ⅴ.制服や設備


 制服はウリがそれほど重きを置いてなかったので、この学校じゃなきゃイヤ!という騒ぎにはなりませんでした。女の子はこだわる子もいるようですが


「決まったものを着るんだから、制服はなんでも同じ」


らしいです。潔いのか諦めてるのかわからない発言です。


 ちなみに進学先はすごく地味なデザインです。数十年前に私が着た制服を彷彿とさせるのですが、当時ですら、すでに「あのデザインありえないよね」と他校生徒にいわれてたんですけどね・・・


 資料をみるときには、高校進学時にデザインが大きく変わらないか、制服・通学鞄以外はどこまで指定などをチェックしていました。コート、靴、サブバッグ指定、となるとかなりお財布に痛いですよね・・・必須ですからチェックしたからと言ってどうなるものでもないんですが。

設備は新しい、きれいなことにこしたことはないです。ウリはむしろこちらを気にいしていました。ただ、新しいからいいというわけでもなかったのが不思議です。

 改築後の女子校を何校も見たので、こんな環境で過ごすのはいいなうらやましいなと思いますが、実際のところ新築でなくとも清潔で、必要な機器や資料が十分整って使いこなされているというのが一番ですね。


Ⅵ.学費など


 公立一貫を受験した位なので、もちろん安いにこしたことはありません!公立私立の差はびっくりですよね・・・


 私学の沢山の行事や講座、学習フォローの手厚さを実体験済みなので、首都圏平均ちょっと上くらいの年間費用をラインとしました。あとのポイントは海外研修の有無・その費用、寄付金でした。

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受験本番のこと-中学受験(2012)その1

受験は1月校を2校、2月に3校で、合計5校しました。

 1月校はそれぞれ最大3回受験可能で、すべて申し込みをしましたが、2校ともに1回目の受験で合格できました。本命が不合格なら1月校に進学と決めていたので、早々に良い結果がでてほっとしました。


 私の事情なんですが有休が少なくなっているし、仕事が忙しい時期でもあったのでとても助かりました!本人にとっても2月受験の準備にはいれるし、生活のリズムが崩れないのでよかったと思います。

2校とも同じ塾や学校からの受験が多くて、子どもはそれでリラックスしてましたが、私にはちょっとプレッシャーも。受験って本人のことが大事で、他のご家庭の受験先がああだ結果がどうだ、周囲からうちがどう思われたとか関係ないんですが、やっぱり気になりますよね・・・もっと大人になれよとか反省しちゃうんですが、仕方ないか。

 せめてお友だちの結果はどうだった?と聞きまわらない慎みは持たないといけないなと思います。


 2月は、女子校2校と公立一貫校を受験しました。3日の公立一貫校が本命なので、1日と2日はモチベーション維持が主目的という、ちょっと動機不順な受験。


 原則としていくつもりがない学校は受験しない、だから説明会も文化祭などのイベントも出席するようにしてきました。しかし、今回ついにやってしまった「受験当日に初めて学校にいってみる」ってのを。それも東京私学の初日2月1日に。コーコーの受験準備のときからコレだけはやらないって思ってたんですが。反省。
 一応言い訳すれば、塾主催の合同説明会では相談ブースにいって先生からお話はじっくりきいてます・・・願書も自宅に郵送されてたので。お話や資料をみて、生徒を伸ばそうとしている学校で、進学させていいと思ったのはホントです。なお、当初受験を検討していた学校は
5年生のうちから学校説明会に参加、文化祭も2年見学、願書も書いて、写真まで貼って、塾での模擬面接も予約しました・・・が、この面接ありで変更してしまった訳で。前述のように1月校で進学先を決めていたので、面接に臨むガッツがなかったのでした(私に)。

2日の受験校は「モチベーション維持?この成績でそんなこと言ってOKなの?」という学校です。
 ウリの年間平均偏差値からでは“超チャレンジ”なので、塾の進路相談で「2日を何もしないで過ごすのも焦りがでてつらい」と薦められてから願書を出すまで「いいのかな」と悩んでました。が、見学にいってみて、本人はもし女子校の中ではこの学校が一番行きたいとウリが言ったので(当然、「合格できたなら、まぁ無理だと思うけど」と本人ですら前置きする有様・・・)受験しました。

結果は、受験を親子して悔しがりもせず「やっぱりね~」と納得する不合格。

でも、試験問題は過去問よりも解けて手ごたえがあって頑張れたから本人は残念だけど受験してみてよかったといってました。下手すればガックリ意気消沈となったかもしれないので、他の方にはオススメできないし、二度とやってみようとも思いませんが。

3日の本命公立一貫は偏差値的にはさほど無理はないと思ってましたが、激戦だから6~7割方は不合格と思ってました。子どもを信じないのかとお叱りうけるかもしれないけれど、現実みないといけませんしね。ちゃんと3割は「合格したら・・・」ってうっとりしましたし。

発表は私だけが行きました。本人はとくに一緒に行きたいとも言わなかったし、結果を見たらそのまま出勤予定だったので。

最寄り駅に着いたときはすでに発表時間になっていて、学校からそれらしき親子連れが何組も戻ってきますが・・・かなりの子が泣き顔なんです。喜んでいる顔は皆無。

結果ですが、不合格。

合格発表で張り出された合格者数は実際みると「ほんとに少ないなぁ、受験生のなかのほんとに一握りだ」と改めて実感できるものでした。

もしウリが一緒だったら泣いたかな?ってふと思いました。負けん気がつよいから、どうだろう。夜、わたしが帰宅したらひと荒れ、いや、先に兄が帰ってるからそっちにぶつけるかも?と、ちょっとドキドキしてました。

夕方、帰宅した頃をみはからって電話したところ「結果みたよ~だめだったね」と落ち着いたもので、ひそかに泣いてたのかしら、って思ったのですが、夜になってコーコーにそっと聞いたところによると、ケロリとしてたそうです。さらに

「学費のことを考えると都立がいいけど、やっぱり1月校のほうにいけることになってよかった」

とも言ってたそうで。

公立一貫なら英語と数学は、通信教育か個別にいった方がいいかな?って話をしてたのですが、前々から「学校と塾のWスクールはイヤ、また塾なんて何のための中学受験なんだ!」と言っていたので、当然といえますが。

もうひとつの理由があって、部活。1月校は希望の音楽系クラブが充実しているのです。

結果として、本人の第一志望に進学できることなり、オットとふたりで
「よかったねぇ、ほっとしたよ」
と喜びました。

 ま、ウリが気にしたとおり子どもがWで私学のため、学費の問題というのもあるんですが、喜んで進学し、居場所があり、日々通える学校が一番。学費は大丈夫と目処をつけて受験をしてるので、無駄遣いしない!とがんばるということで・・・。


いや、ほんと、頑張ります。

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中学受験(2012)の振り返り

まったくアップしていないブログとなっております。

書くぞ~書かなきゃと思ってるうちに日が過ぎる、夏休みの宿題のような状態なだけです。えばることじゃないけど。

さて、気がつけば受験終了から2月が過ぎ、卒業式は過ぎ、まもなく入学式。

さすがにブログでも区切りをつけたほうが・・・ということで、2回目の中学受験ことを書いておきます。コーコーのときのことをまとめてないので、それも込みという感じで書いていきます。

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「ランドセルは海を越えて」 使用したランドセルを海外の子ども達の就学支援に

すっかりご無沙汰になっています。年中やってますが・・・

2月にウリの中学受験が終了しまして、いま記事をかいております。
ぼちぼちアップします。

さて。

途上国の妊産婦と女性を守る活動をするNGO ジョイセフ(JOICFP)は、春と秋の2回アフガニスタンやモンゴルの子供たちに使用済ランドセルをプレゼントして、就学支援をする活動をしてます。
 
「思い出のランドセルギフト」 サイトはこちら


コーコーのランドセルは送らせてもらってます・・・倉庫にいれて、カビさせていずれは廃棄と思ったので。ミニランドセルを作るという選択もありますが、作っても飾る場所がない我が家でした。

この時はあとでカレンダーが送られてきました。

海外輸送経費1800円(振込、まだは書き損じハガキを別途郵送でもOK)と、横浜の倉庫までへの送料がかかりますが、押入れで眠ったままになってもったいない、社会貢献、「お子さんの国際協力デビュー!モノより思い出」と思う方は是非、一度サイトをご覧下さい。

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ことしもよろしくおねがいします 2012

七草粥をたべてしまってから、初書き込みです。
今年も宜しくお願い致します。

4年ぶりで受験生のいる家庭となっております。3連休あけたらすぐにスタート。早めに合格して欲しい・・・と受験まえから思っています。
しかし、連休に入ってからウリは咳をしてます。手洗い、うがい、マスクをしてもなるときはなるのよ。

・・・ううう。ひどくならないでくれぇ。コーコーは体調不良にならず無事受験を終えたので、そのへんは兄弟同じね、で済ませたい。

中学受験については、終わってから書いていきたいなぁと思ってます。


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私の「今年一押しコミック」!

ヤマシタトモコのコミックに出会えて幸せ、という一年。

「ドントクライ、ガール」でハートわしづかみされまして。

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「HER」、「Love,Hate,Love」、「BUTTER」と一般誌掲載作品しか読んでませんが。
なかでもいま一番愛しているのが

「ミラーボール・フラッシング・マジック」 祥伝社 2011.4

オムニバス短編映画のよう。51wwnm2sokl_sl500_aa300_

来年ももっと読みたい。

そう思う作家に出会えて幸せ~と思っていたところ、年末になり、友達が貸してくれたコミックに度肝抜かれました。

 
 
 
 
 

「テンペスト(1)」 阿仁谷 ユイジ 講談社 2011.8


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 遠い未来。数百年まえに既に男性は滅んで(メールロスト)、女性のみの単性生殖で維持される社会。そこにダタ一人の男性が生まれたところから物語が始まる。なぜ男が突然生まれたのか、彼はどう生きるのか、お互い慕い合った少女は?社会の行方は?


 え・・・えすえふだっ! よしながふみの「大奥」を読んだ時レベルの衝撃。


 読んだ翌日に「ダイナムーン」(遺伝子改変怪物もの)、「DROPS」(5人きょうだいの恋愛物)を買ってしまった私・・・


ああ。こんなに幸せでいいの。

大人になったら漫画は読まないものと思ってたけど、だめね。もう灰になるまでいきます。


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11月の読書

11月は何を読んだか、って記憶が薄いです。
しかし、先程掃除をしていたらちょっと思い出したのでメモ。
(あー大掃除ではないのが哀しい)

年明けに画像つけて、追記したいです。 


「上を向いて歩こう」 佐藤 剛 岩波書店 2011.7

 あの名曲に関わる人々の記録。力作。

 
 
「塩野七生『ローマ人の物語』スペシャル・ガイドブック」 新潮文庫 2011.9

 文庫版がでたので。ハードカバー版は財布の事情で買ってなかったです。
カラー図版でみるとイメージ増強。一度は行ってみたい、イタリア。

 
 

「ファミリーポートレイト」 桜庭 一樹 講談社文庫 2011.11

 厚いのに一気読み。この作者の母娘の物語は吸引力あるなぁ。


他には読みかけが多いです。ノンフィクションが多いので、これはまた別途。
あとはコミックを読んだなぁ。

 
 
「鉄腕バーディー Revolution(1)~(9)」 ゆうきまさみ 小学館
 
 
「ぼくらの 全11巻」 鬼頭 莫宏 小学館

 両方共長いし、何度か繰り返し読んでるので、在宅はほとんどこっちにかかりきり。

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リトル・チャロの1stシリーズ

今年3月まで、NHKラジオの「リトル・チャロ2」を聞いてましたが、最初のシリーズは聞いてませんでした。たまにTVでみていたていど。ストーリブックとCDも揃ってるので、やっと聴き始めました。
9ヶ月ヒアリングサボっていたので、どうだかな~と不安がありましたが、最初は4月分だけあって、難易度が低く、そこそこ聴きとりできました。でも相変わらず語彙は貧弱だ、と反省。

通勤の往復時間を利用してます。テキスト無しで聴く→テキストを読みながら聴く→サイドテキスト無し、というサイクル。文法や語彙、表現のレッスンのないバージョンなので、ラジオ放送と比べるとちょっと寂しいかも。ただ、話は進むしたくさんヒアリング時間がかせげるのはいいかな。

この1週間で3話進みました。

引き続きがんばります。目標は3月末までに全3巻、CD6枚分を終了させること。

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SUPER8 ~ 列車爆発スゴすぎ

Super9 1979年アメリカ・オハイオ州。

14歳の少年ジョーは仲間と映画撮影に夢中。夜中に家を抜け出して撮影をしていたところ、貨物列車事故に遭遇してしまう。間一髪無事だったものの、翌日から空軍関係者が町を占拠。どうやら貨物列車と関係が。やがて、町からペットや人が消えていく・・・。

久しぶりで家族揃って劇場にいって観た映画。すでに何ヶ月前だよ・・・ですが。これ、備忘録だし。

(1)風俗・音楽はなつかしの70年代末~80年代。

(2)CGすごい。

(3)爆発すごい。というより、爆発しすぎ。

ピックアップトラックが1台ぽっち、長い編成の列車がとぶつかって、あれだけ列車が吹き飛ぶってのはありえな~い。さらに大大爆発。いったい何を積んでいた。もっとありえないのは、それほどの衝突をしたのにトラックの運転手が死んでないってことだ。話の展開上必要なんだろうけど、いったい彼は人間なのか?

(4)エイリアンがケダモノすぎる。

あれだけオーバーテクノロジーな宇宙船にのって、遠くからやってきてるのに、昆虫というかケダモノというか、ってのは納得いかない。

と、文句をつけているようですが、実際は上映中しっかり楽しみました♪前売り券分は十分。

DVDで、リビングで家族揃って突っ込みながらみるのも楽しいと思います。ただ、ちょっとエイリアンがぐろっぽいデザインなので小さいお子さんは嫌がるかも。ウリはエイリアンが出てくるあたりは怖かったらしく、ずっと私の手を握ってました。

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10月に読んだ文庫本

クリスマスも過ぎ、めっきり寒くなりました。クリスマスの3連休は本当に寒かった!今日もだけど。

と、年末モードですが、本の備忘録はまだ10月だ。すでに備忘録にナニを書くか忘れかけているというダメ状態。

ともかく、記憶に残っている分だけでも。

 

Photo 「衝撃を受けた時代小説傑作選」 杉本 章子、あさの あつこ、宇江佐 真理  文春文庫 2011.9

3人の実作者が2作ずつ選んだ選集。時間つぶしのつもりで買ったら、びっくり。

題名どおり、衝撃!でした。それなりに時代小説は読んできてたのですが・・・姫様が男装して旅をしたり、大店のぼっちゃまが妖怪と事件を解決するタイプだけを読んでいたら、大ショックかも。

いささか古い作品が多いのですが、古さを感じない。むしろ、こんな時代小説があったんだ!と目から鱗の作品ぞろいでした。短編だから説明しちゃうとネタばれになってしまうので、書けない。だれか読んでほしい、語り合いたいよ~でも、時代小説を読む友人ってほぼいないんですよ・・・。

巻末の鼎談は必読。読めばもう一度作品を読みたくなります。読み直しちゃったし。

男性作家セレクト版もあるので、読みたいな。

 

Photo_2 「関東大震災」 吉村 昭 文春文庫 2004(新版)

昨年、「三陸海岸大津波」を読んでいます。今年の震災後に書店に平積みにもなっているのですが、徹底して資料と証言にあたり、津波の怖さ、恐ろしさ、対策の重要さがひしひし伝わってきました

本書「関東大震災」も同じ姿勢が貫かれています。東京・横浜の大火災、地震学者内のしがらみ(&予知と報道)、流言(デマ)により起こった朝鮮人虐殺の3つのテーマを中心に構成されています。

下町で義務教育をうけた私の同世代は、たぶん東京大空襲と関東大震災について、かなり学校で刷り込みされてると思います。その私ですら、知らなかったことが多い。本所被服廠は大きな被害があったことは有名ですが、ここまで悲惨な状態であったか(著者が詳細に聞きとり調査をしたからなのですが)、横浜も甚大な被害をうけていたこと(山下公園は瓦礫を埋め立ててできた)、伊豆にも10mを超える津波があったこと。朝鮮人虐殺は東京の一部で起こったと思っていたのですが、実際はあちこちで多発していたことも初めて知りました。

大きな災害がおき、またこれからも起こる心配があるからこそ、一つ前の「東京の大災害」を知ることは重要では、と思います。

もちろん、記録文学としても力作ですよ。

 

 

次は挫折本。

 

「悪の教典」  貴志 祐介 文藝春秋 2010.7

上下ともそろえて臨みましたが(しかもハードカバー!)、上巻1/3くらいでつらくなってきて、2/3まできて挫折。先行して読了したオットの「そこできついなら下巻は無理かも」というアドバイスを素直にうけて中止。

(1)学校の描写がこれは70年代?と思ったほど、漫画的。セックス&バイオレンスまで突き抜けたらいっそ面白かったのに、妙に牧歌的なところがあって漱石の「坊ちゃん」まで連想してしまった。

(2)サイコパスやシリアルキラーの自分語りはそれほど好きじゃないことが判明。小説の中では常人に理解できるサイコパスは要らない。

前作の「新世界より」はいまだに感想がかけないほど好きで面白かったので、残念です。期待しすぎた?

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